脇の付け根に脂肪が集まりやすい姿勢とは？「はみ出し肉」を解消してスッキリ見せる根本対策

「ダイエットをしても、脇の下のぷっくりした肉だけが取れない」「ブラジャーの上に脂肪が乗って、タイトな服が着られない」「ノースリーブを着ると、腕の付け根の段差が目立って老けて見える」

脇の付け根に溜まる脂肪、いわゆる「はみ出し肉」は、多くの女性が抱える深い悩みです。実は、この部分の脂肪は単なる「太りすぎ」が原因ではなく、日常の**「姿勢の崩れ」**によって特定の場所に脂肪が誘導され、定着してしまっているケースが非常に多いのをご存知でしょうか。

悪い姿勢を続けていると、本来ならバストにあるべき脂肪が脇へ逃げ出し、さらには代謝が落ちて「落ちにくい脂肪」へと変わってしまいます。本記事では、脇の付け根に脂肪を集めてしまうNG姿勢を解明し、スッキリとした上半身ラインを取り戻すための改善策を詳しく解説します。

1. 脇に脂肪を「集めてしまう」3つのNG姿勢

私たちが無意識にとっている姿勢が、脇の付け根を「脂肪の溜まり場」に変えています。

デスクワークやスマホ操作で、肩が内側に入り込み、背中が丸まっている状態です。この姿勢になると、胸の筋肉（大胸筋）が常に縮こまり、脇の周辺に皮膚と脂肪がギュッと押し出されます。これが慢性化すると、押し出された場所で脂肪が固定され、段差となって現れます。

PCのキーボード操作などで、常に腕を体の前へ突き出している姿勢です。肩甲骨が外側に開きっぱなしになるため、背中や脇の下を支える筋肉が使われなくなります。筋肉が使われない場所には脂肪がつきやすいため、脇の付け根周辺がどんどん厚くなってしまいます。

意外かもしれませんが、腰が反っている人も脇肉に悩みやすい傾向があります。反り腰になるとバランスを取るために腕が内側にねじれ（内旋）、脇の前面に脂肪が寄ってしまうのです。全身の歪みが、結果として「脇のはみ出し肉」を作り出しています。

姿勢が悪いと、単に脂肪が集まるだけでなく、そこから「抜け出せない」悪循環に陥ります。

リンパの滞り： 脇の下には大きなリンパ節があります。姿勢が悪く筋肉が固まっていると、リンパの流れが阻害され、老廃物や水分が溜まって「むくみ」による厚みが生じます。
代謝の低下： 姿勢が悪いと呼吸が浅くなり、細胞への酸素供給が減ります。特に動かさない脇周辺は血行不良になり、脂肪燃焼が後回しにされてしまいます。
クーパー靭帯への負担： 姿勢が崩れるとバストを支えるクーパー靭帯に負担がかかり、脂肪が脇や背中へと流れやすくなります。

集まってしまった脂肪を散らし、本来のバストラインに戻すための具体的な方法をご紹介します。

上に上がってしまった肩を正しい位置に下ろすことで、脇の段差をフラットにします。

やり方： 両手を背中の後ろで組み、グーッと拳を床の方へ引っ張ります。同時に顎を軽く引き、胸を天井に向けるように広げましょう。脇の付け根がストレッチされ、押し出されていた脂肪が収まりやすくなります。

固まったリンパと筋肉をほぐして、脂肪を燃焼しやすい環境を整えます。

歩く時に、腕を前に振るのではなく「肘を後ろに引く」ことを意識してください。これだけで肩甲骨が動き、脇周辺の筋肉が刺激され、はみ出し肉の解消に繋がります。

自分ではなかなか直せない長年の姿勢の癖は、プロのアプローチが近道です。

脇の付け根に集まった脂肪は、あなたの体が「今の姿勢が苦しい」と訴えているサインかもしれません。姿勢を正し、肩甲骨を本来の場所に戻してあげるだけで、脇のはみ出し肉は驚くほどすっきりし、その脂肪は魅力的なバストのボリュームへと戻っていきます。

今日から鏡を見る時は、正面だけでなく「横からの姿勢」もチェックしてみませんか？胸を張り、肩を下ろす。その一瞬の意識が、数ヶ月後のスッキリした脇ラインを作ります。