ブラの締め付けで脇側が押し出される理由とスッキリ見せる解決策
「ブラを着けると脇にお肉が乗ってしまう」「Tシャツを着たときに脇の段差が気になる」……。実は、脇側にお肉が押し出されてしまうのは、単に太ったせいだけではありません。
ブラジャーの締め付けによって脇肉が目立ってしまう背景には、「ブラの構造とサイズの不一致」、そして意外にも**「筋肉の衰え」**が深く関係しています。
この記事では、なぜブラの締め付けで脇側にお肉が逃げてしまうのか、そのメカニズムを解明し、脇ラインをスッキリと整えるための具体的な対策を詳しく解説します。
1. 脇にお肉が押し出される3つの主な原因
ブラジャーを着用した際に脇側が盛り上がってしまうのには、明確な理由があります。
① カップの容量不足(バストの溢れ)
一番多い原因は、カップサイズが実際のバストよりも小さいことです。カップに収まりきらなかったバストの脂肪は、行き場を失って一番近い「脇側」へと逃げていきます。これが、ブラの縁に乗っかる「はみ肉」の正体です。
② ワイヤーの幅とバージスラインの不一致
バージスライン(バストの下の輪郭)とブラのワイヤーの幅が合っていない場合、ワイヤーがバストをしっかりと囲い込めません。ワイヤーがバストを外側から押し潰す形になると、脂肪はサイドに押し出され、脇のボリュームとなってしまいます。
③ サイドボーンとストラップの締め付け
脇を支えるための「サイドボーン」が短すぎたり、ストラップを短く締めすぎたりすると、特定の場所に圧力が集中します。すると、ブラの上下にある柔らかい組織が押し出され、凸凹とした段差が生まれてしまうのです。
2. 「はみ肉」を放置することで起こるデメリット
脇側にお肉が逃げた状態を続けていると、見た目だけでなく体型そのものに影響を及ぼします。
バストの形崩れ: 本来バストであるべき脂肪が脇や背中に定着してしまい、バスト自体が小さくなったり外側に流れたりします。
リンパの滞り: 脇の下には重要なリンパ節があります。強い締め付けでここを圧迫し続けると、血行不良やむくみの原因になることがあります。
姿勢の悪化: 脇の不快感を避けようとして、無意識に肩をすぼめるような姿勢になり、肩こりや猫背を誘発します。
3. 脇をスッキリさせるための具体的な改善策
押し出されたお肉を本来の場所に戻し、滑らかなサイドラインを作るためのステップです。
「脇高設計」のブラジャーを選ぶ
脇側のベルト幅が広く設計されている「脇高タイプ」のブラジャーは、面で押さえるため圧力が分散されます。お肉を点や線で締め付けないため、段差ができにくく、逃げた脂肪をカップの中へと誘導しやすくなります。
正しい「入れ込み」を習慣にする
ブラを着ける際、前かがみになって脇や背中のお肉をしっかりとカップの中へ集めていますか?
ブラを肩にかけ、前かがみになる。
反対側の手で、脇の下や背中側から脂肪をグイッとカップの中へ持ってくる。
体を起こしてからストラップを整える。
この一手間で、脇に押し出されていた脂肪を「バストのボリューム」に変えることができます。
大胸筋と前鋸筋を刺激する
脇周辺を支える筋肉(大胸筋や前鋸筋)が衰えると、皮膚や脂肪を支えきれず、ブラの圧力に負けて外へ逃げやすくなります。
簡単エクササイズ: 胸の前で両手のひらを合わせ、押し合うポーズ(合掌のポーズ)を10秒間×3回行いましょう。脇から胸にかけてのラインが引き締まり、お肉が逃げにくい土台が整います。
4. 自分に合ったブラを見極めるチェックポイント
次にブラジャーを新調する際は、鏡の前で以下の3点を確認してみてください。
ワイヤーの終点: ワイヤーの端が、脇の真ん中あたりまでしっかりカバーしているか。
サイドの段差: ブラを着けた上から薄手のカットソーを着て、脇に不自然な盛り上がりがないか。
指の入り具合: 脇のベルト部分に指を1〜2本入れたとき、無理なくスッと入る程度のゆとりがあるか。
5. まとめ:脇肉は「本来のバスト」に戻せる
ブラの締め付けで脇側にお肉が押し出されるのは、「サイズが合っていない」または「正しく着けられていない」という体からのサインです。
サイズとワイヤー幅を再確認する。
脇高設計のブラを活用し、面で支える。
正しい入れ込みを毎朝のルーティンにする。
これらを意識するだけで、脇の段差は解消され、バストアップ効果も期待できます。スッキリとしたサイドラインを手に入れて、自信を持ってファッションを楽しんでくださいね。