サイドベルトが食い込みやすいのはなぜ？骨格タイプ別の原因とスッキリ見せる対策

「ダイエットをしているわけではないのに、ブラジャーの脇肉が段々になってしまう」「サイドベルトが食い込んで痛いし、薄着の季節は後ろ姿が気になる」

ブラジャーのサイドベルト（脇の部分）の食い込みは、多くの女性が抱える悩みです。実はこれ、単なる脂肪の付き方だけではなく、あなたの**「骨格構造」**が大きく影響していることをご存知でしょうか。

自分の骨格に合わないブラジャーを選んでいると、いくらサイズを上げても食い込みが解消されず、逆にシルエットが崩れてしまうという悪循環に陥ります。

この記事では、サイドベルトが食い込みやすい骨格の特徴を分析し、お肉を逃さずスッキリとした横顔・後ろ姿を手に入れるための具体的な対策を詳しく解説します。

人の体型には、脂肪の付き方以上に「骨の形」による個体差があります。特に食い込みに悩まされやすいのは以下のタイプです。

身体を上から見たときに、厚みが薄く横幅があるタイプです。

原因: 既製品のブラジャーの多くは、丸みのある「円胴」を基準に設計されています。平胴の人がそれを使うと、脇のカーブが急すぎて骨に当たり、肉が押し出されるようにサイドベルトに乗り上げてしまいます。

肌に弾力があり、上半身に重心があるタイプです。

原因: 筋肉のハリがあるため、ベルトの締め付けが「食い込み」として顕著に現れやすいのが特徴です。また、肩甲骨周りの筋肉が発達していると、ベルトがその凹凸に引っかかり、段差ができやすくなります。

原因: バストを高い位置でキープしようとストラップを短く調整しすぎるため、サイドベルトが斜め上に強く引き上げられ、脇下の柔らかい組織にベルトが深く食い込んでしまいます。

骨格を変えることはできませんが、ブラジャーの「構造」を変えることで、食い込みを物理的に解消することは可能です。

「脇高設計（わきだかせいけい）」を味方につける
サイドベルトの幅が広いタイプを選びましょう。面積を広げることで、一点にかかっていた圧力を分散させることができます。面で押さえるため、段差ができにくく、シルエットが滑らかになります。
「サイドボーン」の有無と位置を確認
脇を支える縦の棒（ボーン）が、自分の骨に当たっていないかチェックしてください。平胴の方はボーンが少し後ろ寄りに配置されているものを選ぶと、当たりが軽減され、肉が逃げにくくなります。
「上辺折り返し（ヘム仕立て）」のベルトを選ぶ
サイドベルトの上端にゴムが入っていない「ヘム仕様」や、パワーネットを折り返した設計のものは、肌との段差がほとんど出ません。Tシャツなどを着たときでも、背中の段差が驚くほど目立たなくなります。

食い込むのが嫌だからといってアンダーサイズを上げすぎるのは、実は逆効果です。

「緩すぎる」のが食い込みを生む？
アンダーが緩いと、ブラジャーが安定せずに上下左右に動きます。すると、動くたびに周囲のお肉を「かき集めては押し出す」という動きを繰り返し、結果として特定の場所に肉が溜まり、食い込みを強調してしまいます。
正しい着用の「指1本」ルール
ホックを留めた状態で、背中のベルトの中央に指1本がスッと入り、適度な抵抗感があるのが理想のサイズです。この安定感があるからこそ、脇のお肉をしっかりとカップの中へ誘導し、固定することができます。

食い込んでいるそのお肉は、本来「バストの一部」である可能性があります。

「入れ込み」を習慣化する
トイレに行くたびに、脇や背中からお肉をカップの中へぐいっと入れ直しましょう。サイドベルトの幅が広いブラジャーを使っていれば、徐々にお肉が定着し、脇の段差が解消されていきます。
姿勢を整えて「骨のスペース」を作る
猫背になると肋骨が下がり、脇周りにお肉が溜まりやすくなります。胸を張り、肩甲骨を寄せる意識を持つだけで、サイドベルトにかかる無理な圧力が緩和され、食い込みが軽減します。

サイドベルトはブラジャーの中で最も酷使されるパーツの一つです。

ゴムの寿命をチェック
ベルトが波打っていたり、薄くなって透けていたりしたら、それは「支える力」を失ったサインです。劣化したベルトは肌に食い込みやすくなるため、早めの買い替えが「後ろ姿の若返り」に直結します。

サイドベルトの食い込みは、決してあなたの体型のせいだけではありません。

この3つのポイントを押さえるだけで、鏡を見るのが楽しくなるようなスッキリとしたラインが手に入ります。特に骨格に合わせた構造選びは、一度覚えてしまえば一生モノの知識になります。

今夜、お風呂に入る前に一度鏡を見て、自分の脇のラインをチェックしてみませんか？少しの工夫で、その「食い込み」は必ず解消できるはずです。