腰後ろ側のハミ肉を防ぐ骨盤位置と簡単エクササイズ


腰回りの後ろ側にできるハミ肉は、洋服を着たときに気になりやすく、50代以降の女性に特に多く見られる悩みです。実は、このハミ肉の大きな原因は「骨盤の位置の崩れ」と「姿勢の癖」にあります。ここでは、腰後ろ側のハミ肉を防ぐための正しい骨盤位置と、簡単にできるエクササイズを紹介します。


ハミ肉の原因は骨盤の位置にあり

腰の後ろ側の脂肪が目立つのは、骨盤の「後傾」や「前傾」のバランスが崩れることが多いです。具体的には以下の状態が影響します。

  • 骨盤後傾(後ろに倒れる)
    猫背になりやすく、腰回りの脂肪が外側に流れやすくなります。座る時間が長い人に多く見られます。

  • 骨盤前傾(前に傾く)
    お尻が出た状態になり、腰の下部に脂肪がたまりやすくなります。ヒールをよく履く人や腰を反らすクセがある人に多いです。

  • 骨盤の左右の傾きやねじれ
    片方に体重をかけて立つクセがあると、腰後ろ側に脂肪がつきやすく、見た目のハミ肉につながります。


正しい骨盤位置とは

腰後ろ側のハミ肉を防ぐためには、骨盤を「ニュートラルポジション」に整えることが大切です。

  1. 立った状態で確認

    • 足を肩幅に開いて立つ

    • 骨盤を前後に軽く動かして、腰の自然なカーブを感じる

    • 腰の反りすぎも丸まりすぎもない位置が理想

  2. お腹とお尻を軽く引き締める

    • お腹を軽くへこませる

    • お尻の穴を締めるイメージ

    • この状態で骨盤が安定する

  3. 肩の位置も意識

    • 肩が前に出すぎず、背筋が自然に伸びていること

    • 骨盤と肩のバランスが整うと腰後ろ側の脂肪も目立ちにくくなる


簡単にできる腰後ろハミ肉防止エクササイズ

1. 骨盤ニュートラルエクササイズ

  • 仰向けに寝て膝を立てる

  • 骨盤を軽く前後に動かす

  • 腰の隙間が自然なカーブになる位置で止め、5秒キープ

  • 10回繰り返す

2. ブリッジでお尻引き締め

  • 仰向けに寝て膝を立てる

  • お尻を持ち上げ、腰から肩まで一直線にする

  • 3秒キープしてゆっくり下ろす

  • 10〜15回繰り返す

  • お尻と腰の筋肉を鍛えることでハミ肉の予防効果が高まる

3. ドローインで腹圧アップ

  • 椅子に座って背筋を伸ばす

  • お腹をへこませながら息を吸い、腹筋を軽く締める

  • 5秒キープして自然に戻す

  • 10回繰り返す

  • 骨盤を支えるインナーマッスルを強化できる


日常生活でのポイント

  • 長時間座るときは、骨盤を立てて座る

  • 立つときは左右の体重を均等にかける

  • バッグを片側だけにかけない

  • ヒールや靴の高さで骨盤が前傾しすぎないよう調整


まとめ

腰後ろ側のハミ肉は、単に脂肪だけの問題ではなく、骨盤の位置や姿勢の崩れが大きく影響しています。骨盤をニュートラルポジションに整え、簡単なエクササイズを取り入れることで、ハミ肉を防ぎやすくなります。日常生活での姿勢意識も併せて行うと、より効果的です。