バスト横の皮膚が寄る・シワになるのはなぜ?老け見えを招く「脇のハミ肉」の正体と解消法
「ふと鏡を見たとき、脇のあたりに寄った皮膚のシワが気になる…」
「ブラジャーの上に乗っかるお肉のせいで、ノースリーブが着られない」
「痩せているはずなのに、なぜかバスト横だけ皮膚がたるんでいる気がする」
バストの悩みといえば「大きさ」や「下垂」が注目されがちですが、実は多くの女性が密かに悩んでいるのが**「バスト横(脇)の皮膚の寄りやたるみ」**です。
この部分にシワや段差ができると、一気に上半身が「老けた印象」になってしまいます。しかし、なぜバスト横の皮膚は寄ってしまうのでしょうか?そこには、脂肪の蓄積だけではない、複数の意外な原因が隠されています。
今回は、バスト横の皮膚が寄るメカニズムを解明し、スッキリとした脇のラインを取り戻すための具体的な対策を詳しくご紹介します。
1. バスト横の皮膚が寄る「4つの根本原因」
バスト横に皮膚が集まってしまうのには、物理的な要因と体質的な要因が複雑に絡み合っています。
① 皮膚の弾力低下とエイジング
年齢を重ねると、肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少します。脇の皮膚は顔に比べて非常に薄く、もともとたるみやすい構造です。支えを失った皮膚が重力に負け、ブラジャーの縁や腕の付け根に溜まることで、独特の「寄りシワ」が形成されます。
② クーパー靭帯の緩みと「離れ乳」
バストを吊り上げている「クーパー靭帯」が伸びたり損傷したりすると、バストは外側へと広がります。これを「離れ乳」と呼びますが、バストが外側に流れることで脇の皮膚を押し出し、結果としてバスト横に余分な皮膚と脂肪が溜まったような状態に見せてしまうのです。
③ 姿勢の悪さ(猫背・巻き肩)
現代人に多い「巻き肩」は、脇周りの筋肉(小胸筋など)を常に縮めた状態にします。筋肉が縮むと、その上にある皮膚も行き場を失って寄ってしまいます。さらに、姿勢が悪いと脇の下の血流やリンパの流れが滞り、老廃物が溜まって「むくみ」による段差が強調されます。
④ 「副乳(ふくにゅう)」の影響
実は女性の数パーセントに存在すると言われるのが「副乳」です。これは本来のバスト以外に、脇の下などに乳腺組織の一部が残っている状態。生理前や妊娠・授乳期に腫れたり、脂肪がつきやすかったりするため、バスト横が盛り上がって皮膚が寄る原因の一つとなります。
2. そのシワ、放置厳禁!皮膚の「形状記憶」を防ぐために
バスト横の皮膚の寄りを放っておくと、そのシワが深く刻まれ、色素沈着を起こしてしまうこともあります。早めのケアが、5年後、10年後のシルエットを左右します。
ブラジャーのサイズ・形の見直し
「バスト横に皮膚が寄るから」と、締め付けの強いブラジャーで無理に抑え込もうとするのは逆効果です。強い圧迫は皮膚を傷つけ、さらなるたるみを招きます。
脇高設計: 脇の部分が広く、面でサポートするタイプを選ぶ。
バージスラインの広さ: 自分の胸の輪郭(バージスライン)に合ったワイヤー幅のものを選び、脂肪を正しい位置へ収める。
保湿とハリ対策のスキンケア
顔と同じように、脇からバストにかけても保湿が不可欠です。乾燥した皮膚は柔軟性を失い、シワが寄りやすくなります。バストケア専用のクリームや、ハリを与える成分(レチノールやペプチド等)が含まれたボディケア用品を使い、皮膚の弾力を底上げしましょう。
3. スッキリした脇を作る「土台再生」エクササイズ
筋肉という土台を整えることで、寄ってしまった皮膚をピーンと張り直すことができます。
小胸筋のストレッチ
脇の奥にある「小胸筋」をほぐすことで、巻き肩を解消し、皮膚の寄りを物理的に伸ばします。
壁の横に立ち、肘を90度に曲げて壁につけます。
そのまま体を壁と反対側にひねり、胸の横(脇付近)が伸びるのを感じながら20秒キープ。
大胸筋のトレーニング(合掌ポーズ)
バストを内側に寄せる力を鍛えることで、外側へ流れた皮膚を引き戻します。
胸の前で両手のひらを合わせます。
息を吐きながら、グーッと両手を押し合います。5秒間力を入れ、これを5回繰り返します。
4. プロの力を借りるという選択肢
セルフケアでは限界を感じる場合、最近では美容的なアプローチで根本解決を目指す方も増えています。
リンパドレナージュ: 脇の下にある大きなリンパ節をプロの技術で流し、慢性的な「ハミ肉感」を解消します。
医療ハイフ(HIFU)や高周波治療: 皮膚の深い層に熱を加え、コラーゲン生成を促すことで皮膚のたるみを引き締めます。
脂肪吸引・溶解注射: 脂肪そのものが原因である場合、ピンポイントで除去することで劇的な変化が期待できます。
5. まとめ:バスト横の皮膚は「全身の鏡」
バスト横に皮膚が寄る原因は、単なる太りすぎではなく、肌の老化、姿勢、そして下着の選び方といった「積み重ね」の結果です。
薄い脇の皮膚を丁寧に保湿する
正しいサイズの脇高ブラで脂肪の逃げ道を塞ぐ
姿勢を正し、脇周りの筋肉をしなやかに保つ
これらを意識するだけで、バスト横のラインは驚くほどスッキリと整います。脇が綺麗になると、横顔や後ろ姿のシルエットが格段に若返ります。
あなたのバストは、もっと自由に、もっと美しくなれる可能性を秘めています。今日から少しだけ、自分の「脇のライン」を労わってあげませんか?